フォントサイズ単位の比較と換算表【Windows・Android】
フォントサイズ単位の比較と換算表【Windows・Android】
フォントサイズの指定には、プラットフォームごとに異なる単位が使用されます。本記事では、各フォントサイズ単位の特徴と、標準的な環境における換算例をまとめました。
1. フォントサイズ単位の概要比較表
以下は、代表的なフォントサイズ単位の特徴を整理した比較表です。
単位 | 使用環境 | 特徴 |
---|---|---|
px | Web, Windows, Android | デバイス依存の物理ピクセル |
pt | 印刷, Windows | 1/72インチを基準とする単位 |
dp/dip | Android | 画面密度の違いを補正するための単位(160dpi基準) |
sp | Android | dpと同様だが、ユーザーのフォントサイズ設定が反映される |
【参考】
Android公式ドキュメント:Supporting Multiple Screens
2. 代表的な単位の換算マトリックス(標準環境の場合)
Windows(96dpi)とAndroid(160dpi, MDPI基準)における単位の換算を示します。
A. 単位間の基本換算(1ptあたり)
環境 | 1インチのピクセル数 | 1ptの換算 |
---|---|---|
Windows | 96px | 1pt ≒ 1.33px |
Android | 160dp/sp | 1pt ≒ 2.22dp/sp |
B. 具体的な換算例(代表的なptサイズ)
※Windowsの「px」は論理ピクセルであり、ユーザー設定(拡大縮小など)やモニターの物理解像度により見た目は変化します。
※Androidの「sp」はユーザーがフォントサイズを変更すると調整されるため、以下はデフォルト時の目安です。
pt | Windows(px換算) | Android(dp/sp換算) |
---|---|---|
8pt | 10.7px | 17.8dp/sp |
10pt | 13.3px | 22.2dp/sp |
12pt | 16px | 26.7dp/sp |
14pt | 18.7px | 31.1dp/sp |
16pt | 21.3px | 35.6dp/sp |
3. まとめ
単位ごとの特徴
- px:デバイス依存の物理ピクセル。
- pt:印刷やデスクトップ用途での物理的基準(1/72インチ)。
- dp/dip:Androidで画面密度の違いを補正するための単位(160dpi基準)。
- sp:dpにユーザーのフォントサイズ設定を反映するAndroid専用単位。
換算の目安
- 標準環境では、1pt ≒ 1.33px(Windows)
- 標準環境では、1pt ≒ 2.22dp/sp(Android)
- 実際の表示サイズは各環境の設定やデバイス特性に依存するため、デザイン時には各プラットフォームのガイドラインを参照することが重要。
これらの情報を元に、各プラットフォーム間でのフォントサイズの整合性を確認・調整する際の参考にしてください。
コメント
コメントを投稿